恋より早く。〜僕たち、親友同士で婚約しました!〜

「結婚しようよ」そう言い合った僕らは恋人同士でありませんでした。ひょんなことから婚約し同棲を始めた、親友のナナシロとしおりの生活をつづっていきます。

社会と繋がるということ。〜松本のコワーキングスペース「Knower(s)」のイベントに参加して〜

こんにちは。

スタバでコーヒーを飲みながら記事を書いているナナシロです。

 

昨年の12月の話ですが、しおりちゃんと一緒に暮らし始めて2ヶ月が経とうとしていた頃、僕はあることに気がついてしまったのです。

 

しおりちゃん以外の人と話していない

そう、僕は松本へ来てからしおりちゃん以外の人とほぼ誰とも話していませんでした。

本当に、ただの一人とも話していませんでした。

 

そもそもしおりちゃん以外なんのツテもなかったので当然のことでした。

 

f:id:nanashio1010:20171013201703j:plain「これはまずい……」

 

そう思った僕は、人と繋がれる場所がどこかにないか調べました。

 

東京にいた頃は、僕自身イベンターだったので、場所を借りてSNSで告知して何十人もの人を集める、というパターンで多くの人と交流していたのですが、松本と東京はわけが違います。

SNSで告知をしたところで、以前のように簡単に人が集まらないことは目に見えていました。

 

そこで僕は、松本市内のコワーキングスペースを探しました。

コワーキングスペースとは、フリーランサーなど独立して仕事をしている人たちが共に利用することができる作業場です。

 

コワーキングスペースであれば、僕以外に個人で仕事を請けて作業をしている人と出会える可能性が高いですし、面白いイベントをやっている可能性もあります。

 

検索してみたところ、すぐにヒットしたのはKnower(s)というコワーキングスペースでした。

 

Knower(s)のイベントに参加してみた

Knower(s)さんの公式サイトを見てみると、やはり様々なイベントをやっているようで、ちょうど翌週に「まつもと市民大学2017」というイベントが開催されるようだったので、早速申し込むことにしました。

 

しおりちゃんにその話をしたところ、

 

f:id:nanashio1010:20171013201910j:plain「面白そう!」

 

となり、彼女も一緒に参加することに。

 

当日、ちょっと緊張しながら会場へ向かうと10人程度の人がすでにKnower(s)さんに集っていました。

 

他のイベントもあったのですが、僕らがこのイベントに参加をすることに決めたのは、ゲストで招かれていたご夫婦でデザインユニット「gift_」を組まれている後藤寿和さん・池田史子さんのお2人の存在でした。

 

僕としおりちゃんは、最終的に2人でデザインなどのクリエイティブな仕事を請けて生きていこうと考えていて、ときどきその夢について2人で話すこともありました。

 

そんな僕らが目指す未来の姿が、まさに後藤さんと池田さんと重なったのです。

 

イベント自体は大変有意義で、僕はここ数ヶ月で久々の充実感がありました。

 

イベント終了後、名刺交換をする時間が少しあったので、僕は真っ先に後藤さんと池田さんに話しかけにいきました。

 

僕は何かを隠したりごまかしたりするのが大変苦手なので、自己紹介のときに包み隠さず現在の自分について話をしました。

 

そのとき、後藤さんからは

「小さくてもいいから発信をし続けていれば、絶対に誰かが見てくれるし、人の繋がりは広がりますよ」

という言葉を、池田さんからは、

「焦らずゆっくりで大丈夫ですよ。お元気になったら是非私たちの事務所や営んでいるドミトリーに遊びに来てくださいね」

という言葉をいただきました。

 

本当にあたたかい言葉でした。

 

社会と繋がるということ

しおりちゃんも、後藤さんに自分が撮った写真を見せたり、他の参加者たちと話をしたりしてとても楽しかったようで、帰り道も興奮気味に

 

f:id:nanashio1010:20171013201910j:plain「本当に参加して良かったです……!」

 

と話していました。

 

そして家へ帰ってから、しおりちゃんはこんな話をしてくれました。

 

f:id:nanashio1010:20171013201910j:plain「こうやって人と繋がれるのは、本当にナナシロさんのおかげです。私は一人だと不安で新しい場所へ行って新しい人と繋がることができないので……」

f:id:nanashio1010:20171013201703j:plain「僕は新しい人と繋がることが大好きだから、これからも任せてよ!」 f:id:nanashio1010:20171013201910j:plain「ありがとうございます……!今までの私だったら、きっとずっと家でゲームしてアニメ見て、ときどきデザインの仕事して……という感じだったと思います。新しい世界が広がるってこんなに楽しくてワクワクするんですね……!

 

僕はこの瞬間、実感しました。

僕としおりちゃんはこの日、社会と繋がったのです。

 

 

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初めて鬱で病院へ行った。

こんにちは。

外気温が-10℃前後の日が続き、冬の信州の洗礼を受けているナナシロです。

 

 

調子を崩してから初の病院へ

12月初旬の某日、僕はしおりちゃんから紹介してもらった病院へ行ってきました。

 

最悪のときと比べると、少し元気にはなっていたものの、やはり夕方くらいまでまったく動けない日もあったため、まず病院へ行ってどうしたら良いかお医者さんに相談しようと考えたのです。

 

また、一応病気休養という体で会社の業務から離れていたので、傷病手当を取得するためにもやはり病院通院は必要だろうということで行きました。

 

小さい頃は、滲出性中耳炎や小児ヘルニアでだいぶ病院にお世話になっていたので馴染みがあったのですが、小学校以降はほとんど病院へ行ったことがないので、妙に緊張しました。

 

名前を呼ばれて診察室へ入ると、優しそうなおじいちゃんのお医者さんが迎えてくれました。

 

f:id:nanashio1010:20180126212658j:plain「今日はどうしましたか?」

f:id:nanashio1010:20171013201703j:plain「精神の調子を崩しまして……」

f:id:nanashio1010:20180126212658j:plain「そうですか」

f:id:nanashio1010:20171013201703j:plain「実は先月まで千葉の山奥で小屋作ったり竹を伐採したりする仕事をしていまして……」

f:id:nanashio1010:20180126212658j:plain「あら、そうですか」

f:id:nanashio1010:20171013201703j:plain「そんなある日、飼っていたヤギが死んでしまって……」 

f:id:nanashio1010:20180126212658j:plain「そうですか」

f:id:nanashio1010:20171013201703j:plain「そうしたら、布団から起きあがれなくなって……、怖くて外に出るのもできなくなって……」 

f:id:nanashio1010:20180126212658j:plain「あら、そうですか」

 

さすがお医者様。

今あなたの目の前にいるあご髭が15cmもある仙人風の人、結構な話をぶちこんでいるんですよ……?

にもかかわらず、まったく動じることなくメモを取りながら聞いておられる……。

 

そんな感じで、一通り自分の身におこったことを話したところ、

f:id:nanashio1010:20180126212658j:plain「うん、典型的な鬱病だね」

とあっさり診断されました。

 

そしてお医者さんは続けて、

f:id:nanashio1010:20180126212658j:plain「でもね、絶対に治るから。私と一緒に治していきましょう」

と言ってくださいました。

 

その優しくも心強い感じに本当にホッとしました。

 

人生で初めて精神疾患のお薬をもらった

診察が終わるとすぐ隣の薬局で薬を処方してもらいました。

 

そもそもこれまでの人生で薬を飲んだことがほぼなかったため正直かなり不安でしたが、しおりちゃんからの勧めもあり、お医者さんから指定されたとおり薬を服用していくことになりました。

 

  • 不安を抑える薬
  • 睡眠導入用の薬

の2種類の薬を処方されたため、早速その日の晩から飲み始めました。

 

翌日、朝はだるくて起きあがれなかったのですが、夕方頃からはそれまでより不安が軽減されたように感じました。

 

ありのままを報告すると、しおりちゃんは

f:id:nanashio1010:20171013201910j:plain「薬が効いているなら良かったです!とにかくゆっくり治していきましょう

と言ってくれました。

 

慌てずゆっくり治していこうとすることが大切

とはいえ、このときの僕は焦りしかありませんでした。

 

しおりちゃんの家にいきなり転がりこんで生活を一変させてしまったことも気にかかっていましたし、大好きな仕事を放ってきてしまったこと、家族とあまり話さないままに長野へ来てしまったこと、不安だらけでした。

 

「早く治さないと」という気持ちでいっぱいでしたが、診察を終えるときに言われたお医者さんの言葉が、焦る僕をなだめてくれました。

 

f:id:nanashio1010:20180126212658j:plain「真面目で一生懸命で明るい人こそ、『頑張らないと』と自分を追いつめてしまうんですよ。焦るかもしれないけど、とにかくゆっくり慌てずに治していきましょう

 

その言葉のとおり、とにかく焦らずに治すことに専念したところ、診察から1ヶ月も経たないうちに、ある出来事がきっかけでポーンと鬱抜けしました。

 

焦りや不安が強いなら薬に頼る。

不安が軽減されることで鬱を抜ける土台ができる。

ということを身をもって経験しました。

 

あ。

僕が鬱抜けをした「ある出来事」が気になった方多いと思うのですが、それは別の記事で書こうと思いますね(笑)。

 

お楽しみに。

 

 

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あけましておめでとうございます!

大変久しぶりの投稿になってしまって申し訳ありません。

ナナシロです。

 

年末年始が充実しすぎていてついブログの更新を怠ってしまいました……!

 

あっという間に年が開けてしまいました。

10月に同棲を始めてから早3ヶ月。

いろいろなイベントがありました。

 

12月に起こったたくさんのことを、これからようやく書いていこうと思いますので(笑)、2018年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

※ごめんなさい、今iPadを修理中で絵を描けないので、取り急ぎ文字だけで失礼いたします。

灯油隊長に任命!

こんにちは。

編み物をしているしおりちゃんの隣でブログを書いているナナシロです。

 

あるとき、しおりちゃんが「どうしても我慢できないことがあるんです」と言っていたので聞いたところ。

 

しおりちゃんが我慢できないこと

f:id:nanashio1010:20171013201910j:plain「私、朝起きたときと家に帰ってきたとき、ストーブに灯油がないのがどうしても許せないんですよ」  

f:id:nanashio1010:20171013201703j:plain「ほう」

f:id:nanashio1010:20171013201910j:plain「だって、面倒臭いし寒いし面倒臭いじゃないですか……!」

f:id:nanashio1010:20171013201703j:plain「(面倒臭いって2回言ったな……)そんなにかなぁ……。僕結構、灯油入れるの好きだけどね」

f:id:nanashio1010:20171013201910j:plain「それは、ナナシロさんが長野来たばかりで新鮮だからじゃないですか?」

f:id:nanashio1010:20171013201703j:plain「なるほど、それは確かにそうかもしれんな!」

 

実際、僕は長野に来るまで千葉と東京にしか住んだことがないので、長野に来て初めて灯油に触れました。

 

そもそも、寒い地域ではエアコンの暖房がまったくと言っていいほど効かないということを初めて知りました……。

 

長野では冬場は基本的にストーブをつけていないと寒くて過ごせません。

ストーブに灯油が入っていないことは、すなわち死を意味するのです……!

 

我が家は玄関入ってすぐのところに灯油のポリタンクを2つ置いているのですが、ストーブの灯油がなくなったら、そこで灯油を入れなくてはなりません。

だいたいの家では電動ポンプがあるのですが、我が家は貧乏で手動ポンプしかないため、シュコシュコと手で押して灯油を入れます。

急げは数分で終わる作業ですが、寒いですし手は疲れますし、ストレスのかかるタスクであることは間違いありません。

 

やれる人・好きな人・得意な人がやる

f:id:nanashio1010:20171013201703j:plain「これからは灯油入れるの僕がやるよ!」

f:id:nanashio1010:20171013201910j:plain「そうしていただけると本当にありがたい……!」

f:id:nanashio1010:20171013201703j:plain「だってやりたくない人が『やだなぁ』って思いながらやるより、やりたいって思っている人がやる方がいいでしょ(笑)」

 

苦手なものに直面してつまずいてしまうと、そこから一歩も進めなくなってしまうこともある僕らなので、とにかくストレスに感じてしまうタスクがあったときはストレスを感じない方がやるようにしています。

 

もし2人とも苦手なタスクであったら、どちらかが分担してやるようにしています。

 

f:id:nanashio1010:20171013201703j:plain「というわけで、これからは我が家の灯油隊長としてやっていきます!」

f:id:nanashio1010:20171013201910j:plain「では、ナナシロさんを灯油隊長に任命いたします!」

f:id:nanashio1010:20171013201703j:plain「ラジャー!!」

 

f:id:nanashio1010:20171226175239j:plain

 

そんなこんなで僕は灯油隊長に任命されました。

灯油隊長の仕事は、

  • 朝起きたときにすぐつけられるようにストーブに灯油を入れておく
  • しおりちゃんが外出先から帰宅する前にストーブに灯油を入れておく
  • ポリタンクが1つ空になったら上長(しおりちゃん)に報告する

という感じです。

 

僕は家事全般が苦手ですが、自分で決めたルールを淡々と守って生活することは好きですし、比較的得意です。

もちろん僕のことなので忘れたり間違えたりのミスは絶対にあると思いますが、まぁそこはADHD同士お互い様なので、お互いそういう特性を認めあいながらやっていこうと思います。

 

と、この記事を書いていたら早速、

f:id:nanashio1010:20171013201910j:plain「あ〜……!給油モニターの予告ランプが点灯しています……!もうすぐ灯油が切れます!」

f:id:nanashio1010:20171013201703j:plain「OK!灯油隊長出動!ストーブに灯油を入れてくるぜ!!」

f:id:nanashio1010:20171013201910j:plain「ふふふ(笑)」

f:id:nanashio1010:20171013201703j:plain「ふふふふふふ(笑)」

ということがありました。

 

そんなこんなで、仲良くやっている僕らです。

 

 

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【ADHDの人おすすめ】宝探しゲーム【忘れ物・なくし物が多い人向け】

こんにちは。

しおりちゃんの作る料理がすべて美味しすぎてほぼ外食しなくなったナナシロです。

本当に美味しいんですもの!

 

ADHDは忘れ物・なくし物が多い

そう、ADHDの人はとにかく忘れ物やなくし物が多いです。

何かを管理するということが苦手な人が多いようですね。

 

ちなみに僕はいつもバッグにすべて入れて生活しているので、バッグはパンパンですが忘れ物やなくし物は少ないです。

(ただ、バッグを新調したり住む場所が変わったりした瞬間に一気に忘れ物王・なくし物王になりますが。笑)

 

一方でしおりちゃんは、忘れ物もなくし物も大変多いです。

小学校6年間、すべての通知表で忘れ物が多いことを指摘されたそうです(笑)。

出かけるときは結構な確率で車の鍵や財布を持っていくのを忘れますし、家の中にいても

 

f:id:nanashio1010:20171013201910j:plain「あれ?スマホがない〜!ないないない…」

 

とやっています。

 

仕事では忘れ物・なくし物が致命的になる

家でやっている分には微笑ましいので良いのですが、一度社会に出るとこの忘れ物やなくし物が致命的になることが多いです。

 

比較的忘れ物やなくし物が少ない僕であっても、これまで何度も、客先に持っていくものを忘れたり、上司に言われたことをやり忘れたり、借りていたものをなくしたりしています。

 

他の仕事でどれだけ活躍しても、そういうところで毎回怒られるので、結果として毎日上司に怒られることになります。

もちろん僕らも怒られっぱなしではなく、努力や工夫によって改善する努力はしますが、他人の何倍も労力がかかり負担が大きいですし、完全に防ぐことは大変難しいものです。

 

ADHDの方でこの記事を読んでくださっている方がいたらきっと分かっていただけると思いますが、

  1. 忘れ物・なくし物について上司から叱責される
  2. 努力や工夫で直そうとするが、同じミスを繰り返す
  3. 上司はさらに厳しく叱責する
  4. 緊張して忘れ物やなくし物が増えてしまう
  5. 上司、大憤怒
  6. 他のできていた仕事までできなくなる
  7. 会社を辞める/鬱で休職

この流れ定番なんですよね……。

 

ADHDの人は、こういう失敗経験を積み重ねすぎているため、叱責されることがなくても忘れ物やなくし物自体がトラウマになっていることが多いです。

そのため、なくなった物を探すたびにイライラしたり、忘れ物に気付くたびに自己嫌悪したりします。

 

でもそれってなんか楽しくないなぁって思うんですよね。

そこで、僕は勝手にこんなことを始めました。

 

宝探しゲーム

いつものようにしおりちゃんが家で、

 

f:id:nanashio1010:20171013201910j:plainスマホがない〜。どこ〜?」

 

とやっていたので、僕はスッと立ち上がり、

 

f:id:nanashio1010:20171013201703j:plainよーし、しおりちゃんのスマホ、先に見つけた方が勝ち!探せ探せ〜!!

 

とおっぱじめました。

 

すると、しおりちゃんも笑いながら

 

f:id:nanashio1010:20171013201910j:plain「どこだ〜!私のスマホ〜!」

 

とやり始め、2人してドタバタと部屋を駆け回りました。

 

f:id:nanashio1010:20171203175559j:plain

 

まもなくしおりちゃんがスマホを見つけだし、

 

f:id:nanashio1010:20171013201910j:plain「あった!!!私の勝ちですね!ふふー」

f:id:nanashio1010:20171013201703j:plain「ちくしょー!負けたー!!」

 

と決着がつきました。

 

忘れ物やなくし物でイライラしたり落ち込むくらいなら、それ自体を遊びにしてしまう

何せ僕らは忘れ物もなくし物も多いので(笑)、そのたびにこの「宝探しゲーム」ができるわけです。

遊び放題!

 

というわけで、もし忘れ物やなくし物でイライラしたり落ち込んだりする方がいたら、ぜひ僕らの「宝探しゲーム」を真似してみてください。

 

 

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しおりちゃんを車で病院へ連れていったときのこと

こんにちは。

しおりちゃんの前で作業していると仕事が捗るので、外へ出ない日はしおりちゃんのいる寝室で仕事をしているナナシロです。

 

得意・不得意が環境に大きく左右される

僕には極端に苦手なことがいくつかあります。

家事全般が苦手なことは以前も書きましたが、それ以外に、車の運転が苦手です。

 

と、書くと、僕のことを知っている人は、「え、普通に運転しているじゃん?」と言うかもしれません。

 

「苦手」の定義が難しいのですが、僕の苦手なものは、ある特定の状況で極端にパフォーマンスが落ちるものが多いです。

 

もう少し分かりやすく説明しますね。

 

例えば、運動が苦手な人がいるとします。

たぶん、普通の「運動が苦手な人」であれば、いつも運動が苦手だと思うのですが、僕の場合、地面が緑色のグラウンドでは運動が得意、靴紐がある靴を履くと運動ができなくなる、というように、ある条件下で極端に得意や不得意が大きく左右されます。

 

僕の車の運転は、環境にかなり左右されます。

音楽が大きい音で鳴っていたり、ルームミラーに何かがかかっていたり、サイドブレーキがいつも運転しているものと逆であったり、そういうものが少しあるだけで、気を取られていつもの運転ができなくなります。

 

ちなみに環境が整っていればかなり丁寧で安全な運転ができます。

 

もちろん誰でもある程度はそういうことがあると思いますが、僕はそれが極端で、いつも安全運転なのに突然パニックになったり、恐怖心から車の運転を避けるようになったりします。

 

しおりちゃんの車で初めて運転した 

先日、しおりちゃんの調子が悪く、僕が彼女の車を運転して病院へ連れていったときのこと。

 

まず乗った瞬間に、レバーの位置が以前よく乗っていた車と違ったため、その瞬間にどうやって車を発進させれば良いか分からなくなりました。

 

f:id:nanashio1010:20171013201703j:plain「ええと……」


と言ったまま止まってしまった僕。

すると、調子の悪いしおりちゃんが、

 

f:id:nanashio1010:20171013201910j:plain「レバーはそこで……、ブレーキ踏んで、サイドブレーキを……」

 

と、一つずつ説明してくれました。

 

ですが、僕はこの時点ですでに「調子の悪い彼女をまともに助けることもできない」という自己嫌悪で軽くパニックになっていました。

(このときかなり鬱状態だったので、それもあったと思います。)

 

そのまま車を発進させましたが、車中でかけていた音楽、初めて見る町並み、対向車、初めての窓の形、分かりにくい標識、しおりちゃんのナビゲーション、歩行者……といった情報が一気に押しよせてきたため、頭が真っ白になってしまいました。

その日はちょうど鬱で部屋からあまり動けない日だったため、突然の刺激の多さに脳が悲鳴をあげたのだと思います。

 

結果、病院までの道中で、停止線を大きく越えてしまったり、右折時にうまくハンドルを回すことができず、大きく周りすぎて危うく事故を起こしそうになったりしました。

 

しおりちゃんは、僕の危なっかしい運転を見てちょっとパニックになり、

 

f:id:nanashio1010:20171013201910j:plain「ナナシロさん、帰りは私が運転します……!」

 

と言いました。

 

僕はというと、鬱だったこともあって完全に悪いループに入ってしまい、

 

f:id:nanashio1010:20171013201703j:plain(もう二度と車を運転したくない……)

 

と落ちこんでしまいました。

 

苦手に向き合うことを決意した

ですが、しおりちゃんが診察を終えるまで車で待っている間に、「こういう破滅的な思考は鬱だからだ」と客観視できるところまで落ち着けました。

 

f:id:nanashio1010:20171013201703j:plain「しおりちゃんが戻ってきたら、帰りも運転させてほしいって言おう

 

僕はこれまでたくさんの苦手に直面してきて、その都度、失敗されたら困る人たち(親や、上司や、心配性な友達や、恋人)に

 

「あ〜、君はもうやらなくていいよ。あとは私がやるから」

 

と言われてきました。

 

苦手なことと向きあおうとしても、

 

「会社にとって不利益だから」

「失敗されたら困るから」

「私の方がうまくできるから」

 

といった理由で、とりあげられてきたことが多かったのです。

 

でも、しおりちゃんと生きていくことを考えたら、あらゆる苦手を苦手のまま放置し、他力本願で生き続けるのはダメだと思いました。

 

とりわけ車の運転は、しおりちゃんが倒れたとき病院へ連れていくためにも「できない」とは言っていられないと思いました。

 

「一緒にゆっくり覚えていきましょう」

診察から戻ってきたしおりちゃんは、運転席側のドアを開けて、いったんは「私が運転します」と言いました。

が、僕が「運転させてほしい」と言うと、了承してくれました。

 

そして車を走らせながら、しおりちゃんとこんな話をしました。

 

f:id:nanashio1010:20171013201703j:plain「さっきはごめんなさい……。僕は特定の環境下で、突然車の運転が苦手になるんだよね……。たとえば音楽が鳴っているとか些細なことでも……」

f:id:nanashio1010:20171013201910j:plain「そうですよね。さっき私も結構いろいろ余計なことを言ったから、それもありましたよね!『安全運転』だけ意識して、いきましょう!」

f:id:nanashio1010:20171013201703j:plain「うん……本当にごめんね、使えないヤツで……」

f:id:nanashio1010:20171013201910j:plain「そんなことないですよ!私も、特定の人が隣に乗ると運転できなくなるとかありますし!一緒にゆっくり覚えていきましょう

f:id:nanashio1010:20171013201703j:plain「うん……(半泣き)」

f:id:nanashio1010:20171013201910j:plain「じゃあ、ナナシロさんが運転しているときは、気が散らないように音楽を止めましょう

 

このときのしおりちゃんの言葉は本当に救われました。

 

これまで多くの人がつまずいている僕を見て

 

「○○するだけだよ?なんでできないの?」

「できないならやらなくていいよ」

「危ないからやめて」

 

と言ってきました。

 

確かに僕は、ほとんどの人がこなせる行為の中に、極端に苦手で克服するのに膨大な時間がかかるものがあります。

そして多くの人は、僕のためにわざわざ時間や意識を割くことなどできないのです。

 

でもしおりちゃんは「ゆっくり覚えていきましょう」と言ってくれました。

その上、「一緒に」という言葉も添えてくれました。

 

2人なら歩調を合わせることも可能

ADHDの僕やしおりちゃんのように得意・不得意が極端にでこぼこの人は、社会にうまく適応できないことが多いです。

それは今の社会が、天才的に一分野に特化した能力の持ち主か、広い範囲の仕事をこなせる人だけを評価する仕組みになっているからだと思います。

 

僕はこれまで、社会を回す側(会社の経営者など)と近いところで仕事をすることが多かったので、彼らが効率や高成長を求めて天才か万能の人間を求める気持ちもよく分かります。

ですが、それゆえ僕らのような存在が「使えない人」というレッテルを貼られていることも事実です。(もちろん社会のすべてがそうではありませんが。)

 

だからこそ、おおげさな言い方をすると「救い」が必要だと思っています。

僕にとってその「救い」はしおりちゃんでした。

 

大勢と歩調を合わせることが難しくても、2人ならお互いの様子を見ながら歩調を合わせることができます。

 

僕らは勢いで婚約し同棲を始めたので、お互い「一緒に生きる」ということがどういうことなのかまだ実感できていません。

ですが、僕は今回のこの件で、「一緒に生きる」ということの片鱗に触れられたような気がしています。

 

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【ADHDカップルおすすめ】2人でやりたいことBOX

こんにちは。

11月から12月にかけての書籍のイラストの仕事が決まってホッとしているナナシロです。お仕事募集中です(笑)。

 

 

2人で一緒にやりたいことがたくさん 

僕もしおりちゃんも山や廃墟が好きという共通の趣味があるので、よく「あそこ行きたいよね〜!」と盛りあがることがあります。

 

趣味に限らず仕事でも、お互いクリエイティブなことが好きで「一緒に何かやりたい」と前から言っていた同士なので、「こういう仕事一緒にしたいね!」とよく盛り上がります。

 

僕らは毎分毎秒、思いついたアイデアを好き放題言いまくっているので、とにかく毎日楽しいです。

 

ですが、そうやっていろいろアイデアを出しまくっていても、結局そのアイデアが実現できるときに限って忘れていることが多いんですよね。

 

なんとなくそれがもったいないと思ったので、僕発案でこんなものを考えました。

 

 

2人で一緒にやりたいことBOX

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ババーン!!

ただの箱です!!!(おい)

 

図にすべて書いてしまいましたが、要するに2人でやりたいことを、思いついたときに紙に書いて入れておくのです。

 

そして、実際「やろう!」となったときに1枚引きます。

その内容をそのとき実行するっていう感じですね。

(もともとはオフの日に遊ぶときに貯めていたアイデアを引けるようにしたら面白いかな〜と思い作ったBOXですが、遊びに限らず2人で一緒にやりたいこと全般に使っています。)

 

ADHDあるあるだと思うのですが、「やりたい!」が湧きでる水のように大量に溢れてくるものの、なかなかどれも実行することができないまま、モヤモヤとお蔵入りしてしまうことが多いと思います。

 

「やりたい!」に「できる!」が伴わないんですよね。

 

そんなときに、このBOXです!!(通販番組風に)

 

たった今思いついたことを、その場でなんとかしようとせず、まずは紙に書いてポンと箱に入れれば良いのです。

 

そうすればせっかく好奇心や想像力の赴くままに浮かびあがったアイデアを、ちゃんと自分たちの懐にしまっておけます。

 

そして、「やりたい!」と「できる!」が重なったタイミングに、実行すればいいのです。

 

 

気乗りしないならやらない

ADHDの人は「やりたい!」が大量にあるのに「できる!」へ至らないことでモヤモヤしがち、というのはさっき書いたとおりです。

 

が、逆に、別にやりたくもないときに「できる!」をやらなくてはならないことにも、強いストレスを感じます。(これはADHDの人だけではないと思います。) 

 

僕もしおりちゃんも、気乗りしないときはとことんしたくない性格なので、もし引いた内容がそのとき気乗りしないものだったら、「これは無しで!」とそっと箱に戻します。

そして、自分たちのやりたいものが出てくるまで引きます(笑)。

 

 

飽きたらやめればいい

さらに言うと、このBOX自体に気乗りしなくなったら、ポイッと捨てればいいのです。

始めたからといって無理に続ける必要はないのです。

 

ADHDの人は「責任感や志はあるのに、やろうと思っていたことを投げだしてしまった」という経験が多いため、「またやめてしまうかもな……」と自己嫌悪しがちです。

 

だから僕らは、新しいことを思いついて実行して、それをやめてしまっても責めないことにしています。

 

実際、同棲し始めて1ヶ月の今でも、すでに僕らの間で「これやろう!」と言っていたことが、いくつか自然消滅しています(笑)。

 

そもそも僕としおりちゃんは、お互いの間に厳密なルールを設けないようにしているので、ふわっと始めてふわっとやめて、それでいいやって感じです。

 

僕らは、意識的に自分たちの人生をイージーモードにするようにしています。

どちらかが自己否定してしまうなら、どちらかが「いいじゃんいいじゃん」と言うようにしています。

 

ADHDの人は人生をハードモードにしがち

衝動性やこだわりが強かったり、自分以外の人が決めたルールを守るのが苦手だったりするADHDの人は、「やらなきゃいけない」と「できない」の間で板挟みになったり、「やりたい」と「できなかった」の繰り返しで自己嫌悪に陥ったりしがちです。

 

だからこそ、ゆるく楽しめるように人生をイージーモードでコントロールしていくと、自分を追いつめずにやっていけるような気がしています。

 

楽しいことのはずが苦しいことになってしまうのって、本当に地獄なんですよね。

 

だから僕もしおりちゃんも、「まぁいいんじゃない?」「人にどう言われようと僕らは僕ららしく」の精神で日々生活しています。

 

 

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